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1回目イノベーション(変革)とは何か

イノベーション(変革)とは何か、なぜ必要なのか

経営の怖い思い込みは怖いものです。
日常的に仕事を行っているなかで、当然として考えている思い込みについてお話しします。
「堅実に同じやり方をしていれば間違いがない」という思い込み。 得意先様に丁寧に接するということは、もちろん同じように堅実に実践しなければなりません。 これは同じように続けなければなりません。
そうしたら、お得意先を無理に拡大せずに、同じ商品を堅実にお届けする。 これはどうか、これは間違った思い込みです。 何故なら、社会全体が絶えず変化しているからです。
しかし、それでも「イヤ、少しは売り上げが減ってきているがこれまで何とかやってこられているので、 変に悪あがきする方が危険や」と言われます。 決算書を見ない年配の経営者がよく言われるケースです。
戦後の一時期はたしかにこのやり方でいけたので尚更です。 言えることは、変化しなければじり貧です。 老舗で元気な企業さんの家訓でよくあるのは、「同じことしていたらダメだ。お客さんと社会の変化をよく見て、 より以上に喜ばれることを考えて”思い切ってやらなイカン”」 老舗は変革するから老舗でいられます。

イノベーションとは何か、こんなこともイノベーション

イノベーション(変革)は、なんでもイノベーションです。 昔の話ですが、フォードがベルト・コンベーアーシステムを導入した時の話です。 フォードがベルト・コンベーアーシステムは、もちろん画期的なイノベーションです。
その時に、従業員を雇い入れる賃金を2倍にしました。これは、従業員の定着率を安定化するための方策でした。 その時代、従業員の定着率は低く、新規の従業員の採用に多くの費用を要していたので、 また、圧倒的な効率化で賃金を倍にしてもベテランの従業員は経営の安定化に大いに寄与しました。
これもイノベーション(変革)です。
さらに、結果的な社会的に大きな変革をもたらしました。 賃金の大幅アップは、アメリカ社会に所得の中流層誕生のきっかけをつくったのです。
もちろん、新方式の大量生産で、T 型フォードの価格は大幅に低減されました。その結果、アメリカの景気は大幅にアップしました。
フォードのイノベーションは生産方式のイノベーションのみならず、その裏に、更なる社会的なイノベーションも行われていました。 イノベーションは従来にない全く違った発想で実現されます。 イノベーションとは技術的なものだけでありません。スーパーマーケットやコンビニエンスストアーもイノベーションです。

もっと、こんなこともイノベーション

アラスカで冷蔵庫が売れ始めました。外に置いておけば、腐ることはないのになんで冷蔵庫は必要か。 そこには意外な事実がありました。
冷蔵庫は腐らないのを防止するだけではありません。凍りつくのを防止する機能があったのです。 アラスカでは、肉の凍結防止機器として活用されたのです。
発想の転換が新たな商品価値をつくりました。この発想の転換も大切なイノベーションです。
これは、ドラッカーの「マネジメント」に紹介されたいる事例です。イノベーションは企業経営の多岐の活動にわたります。
頭が固くてはチャンスを逃します。イノベーションは新たな消費活動を生み出す基本的な方法です。 企業では、発明がイノベーションと勘違いしています。
企業が新たなチャンスを獲得するためにはイノベーションはもっとも基本的な重大な経営手法です。
ただ、イノベーションがすべて成功するわけではありません。新たなチャレンジはほとんど失敗に終わります。 3割成功すればすごいと言われます。
そのため、イノベーションに限らずチャレンジの目標は売上10倍を目指します。すべての優良企業は、多くの失敗経験を持ちます。
中堅企業でも、チャレンジをなくしたところは必ず、衰退への坂を転げ落ちて行きます。安定を貪った瞬間から衰退がはじまります。

変革、チャレンジするから老舗でいられます。